宅地建物取引士は、不動産関係の資格の中でももっともメジャーな資格です。以前は、宅地建物取引主任者という
定番といってもいいでしょう。それゆえに、宅地建物取引士に関して見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
この宅地建物取引士は、転職や再就職における強い味方になってくれるんですよ。
宅地建物取引士とは、どんな資格?
宅地建築取引士というのは、一般的に「宅建」「宅建士」と呼ばれている資格になります。国家試験で信頼度が高い資格としても知られています。
宅地建物取引士にしかできない業務というものもあり、不動産におけるエキスパートであるということを証明するための資格でもあります。
不動産業界で働く以上はなくてはならない資格ですし、あって当たり前というものになります。
就職先にはどういうところがあるか
宅地建物取引士の資格を取得しておくと、街の不動産屋さんなど近所の職場への就職に有利になります。
不動産業界で活躍できるのは当たり前ですが、実は意外に関係のなさそうな業界でも活躍することができます。
具体的には金融関係や保険関係、建設関係などが挙げられます。あとは、資格予備校の講師としても活躍することができます。
また、重要な書類の作成や書類のチェックといった業務も発生してきますので、不動産業界以外の事務職でもそういったスキルが重宝されるでしょう。
宅地建物取引士の資格というのは、不動産に限らず本当にさまざまな業界で活かしていくことができるのです。
何を勉強するのか
基本的には不動産に関係すること全般を勉強していくことになります。
試験で出題されるのは権利関係、法令上の制限、宅建業法、税その他の4つの分野になりますので、ここを重点的に勉強していくことになります。
宅地建物取引士(宅建)資格取得の難易度
合格率は16%から17%といわれており、低く感じるかもしれませんが、国家試験の中ではかなり期待の持てる数値です。やや難しいというくらいでしょう。
一般的な勉強時間の目安は、250時間から350時間ほどだといわれています。期間で言うと、だいたい3か月から半年ほどになります。
不動産という複雑なジャンルを勉強することになりますので、やはり短期集中では取得が難しい傾向にあります。
しっかりと時間をかけていきましょう。独学でも合格を目指すことはできますが、複雑なジャンルになりますのでセミナーや講座を利用したほうが賢明です。
宅地建物取引士(宅建)の試験概要
試験内容
宅地建物取引業に関する実用的な知識を有するかどうかを判定することに基準が置かれています。(宅建業法施行規則第7条)
試験の内容は、おおむね次のとおりです。(同第8条)
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
- 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
- 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
- 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。
合計50問
出題形式
四肢択一式による筆記試験
※ただし、登録講習修了者は45問
合格率
平成27年度
・受験者数:194,926名
・合格者数:30,028名(合格率15.4%)
※合格基準点31点
平成26年度
・受験者数:192,029名
・合格者数:33,670名(合格率17.5%)
※合格基準点32点