管理業務主任者という資格について見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
一戸建てよりマンションのほうが多くなっている今の時代だからこそ、必要とされる資格です。
管理業務主任者とは、どんな資格?
管理業務主任者は、もとは民間資格でしたが、2000年の「マンション管理適正化法」の施行により国家資格となりました。
マンション管理契約に関する重要事項の説明、管理業務の状況報告などの業務をおこなうために、マンション管理会社で管理業務主任者の設置が義務づけられています。
需要が多く、将来性のある資格!
- マンション管理会社への就職に有利
- 設置義務のある会社では資格手当がもらえる
- 宅地建物取引士とのWライセンスに相性がいい
戸建てよりもマンション需要が増加しており、管理業務主任者の需要も高まります。不動産業界では将来性の高い国家資格です。
管理業務主任者の就職先
就職先として主に挙げられるのは、やはりマンションの管理業者になります。
最近ではマンション住まいの方が増えていますので、管理業務主任者の需要も高まっています。
もちろん、建設業界や不動産業界でも管理業務主任者の資格を持っていることによってそれが強みになってくるでしょう。
管理業務主任者の資格だけでは難しいですが、関連した他の資格を取得していくことによって独立を目指していくことも十分に可能です。
管理業務主任者は、何を勉強するのか
勉強内容としては、管理事務の委託契約に関することをはじめ、管理組合の会計の収入や支出の調定、出納に関すること、建物や附属施設の維持、修繕に関する企画、実施の調整に関すること、マンションの管理の適正化の推進に関する法律について、管理事務の実施に関するものすべてといったところです。
勉強しなければいけない範囲は、かなり幅広いですし、初めてこのジャンルを勉強するという方にとってはわからないことだらけになるかもしれません。
管理業務主任者の難易度
管理業務主任者の難易度はそこまで高くはありません。普通といったところです。
必要となる勉強時間はだいたい300時間~500時間をひとつの目安にしておくといいでしょう。
不動産業界や建設業界での勤務経験があり、ある程度の知識がある方であれば独学でも十分に合格を目指していくことができるでしょう。
ただ、まったくの未経験から勉強をスタートするということであれば独学は難しいかもしれません。
講座やセミナーなど誰かが指導してくれる状態で勉強をしていったほうがいいでしょう。
管理業務主任者の試験概要
試験内容
- 管理事務の委託契約に関すること
- 管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
- 建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
- マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
- 上記1.から4.に掲げるもののほか管理事務の実施に関すること
民法(「契約」及び契約の特別な類型としての「委託契約」を締結する観点から必要なもの)、マンション標準管理委託契約書等
簿記、財務諸表論 等
建築物の構造及び概要、建築物に使用されている主な材料の概要、建築物の部位の名称等、建築設備の概要、建築物の維持保全に関する知識及びその関係法令(建築基準法、水道法等)、建築物の劣化、修繕工事の内容及びその実施の手続きに関する事項等
マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針 等
建物の区分所有等に関する法律(管理規約、集会に関すること等管理事務の実施を行うにつき必要なもの)等
合計50問
出題形式
択一式試験(四肢択一)
合格率
受験者数:17,021名
合格者数:4,053名
合格率:23.8%