簿記検定は、社会人なら誰でも、とりあえず取っておいて損はない資格です。
高校生から社会人・主婦など7000万人の受験実績のある日商簿記検定について紹介していきましょう。
日商簿記検定とは、どんな資格?
簿記検定は、日本商工会議所が主催する公的資格です。
日商簿記検定は4級~1級まであり、高校生や大学生、社会人、主婦など幅広く受験されています。
簿記1級は公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門などといわれており、スキルアップを目指す方におすすめです。
簿記検定取得者の主な就職先
経理部、営業部、製造部など簿記検定の勉強で得た知識はさまざまな分野で活かすことができます。
簿記検定の資格を持っているというだけで高い収入を得ることは難しいですが、就職・転職時にはとても有利になります。
何を勉強するのか?
会社や店舗のお金の流れを帳簿に記録するためのルールなど、会計知識の基礎を学べる資格です。3・4級は商業簿記、2級・1級になると商業簿記に加え、工業簿記を学びます。
商業簿記
購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算 する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うためのものです。
工業簿記
工業簿記は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能で、経営管理に必須の知識です。
簿記検定の難易度
簿記のスキルを証明する資格として代表的なのが、「日商簿記検定」です。日商簿記検定は4級~1級までの区分に分かれています。
それぞれの区分概要は以下の通り。簿記2級以上であれば、十分自己PR材料となります。
簿記4級
簿記入門編としての知識を学びます。小規模小売店の経理などに役立てられます。
簿記3級
簿記の基本となる知識を学びます。ノートにお金の動きを記入する際のルール、月ごとに作られる試算表、1年間のもうけがわかる損益計算書、財産がどれだけあるか確認できる貸借対照表の作り方などの知識です。
簿記2級
3級の内容に加え、株式会社の取引を学びます。商品の仕入れから販売までのお金の動き(商業簿記)と製造業メーカーが材料を仕入れてそれを販売するまでのお金の動き(工業簿記)を学習することで、企業で使える会計知識を身につけます。
就職・転職でのアピール、起業の準備に役立ちます。
簿記1級
上場企業での取引を含め、最先端の会計知識を学びます。簿記のエキスパートとして、また、企業の管理職(リーダー)候補を目指す方にお薦めです。
また1級の合格は、税理士の受験資格にもなります。2~4級と比べ、難易度もぐっと高くなります。
簿記は営業マンが利益を算出するだけでなく、製造業の現場におけるコスト管理にも使えます。
その他、情報処理技術者にとっては、経理システムの仕訳の知識が必要になることも多いでしょう。